鈴木亜紀「金色の砂」
(オリジナルリリース:2003.02.20)
今から何年ぐらいのことだろう。釧路の小さな喫茶店で彼女のライヴを見た。至近距離で見た彼女のライヴが素晴らしかったので、CDを買い求めてサインを頂いた。そのサインには「Senior~」と私の名前が書いてあった。当時三十路だった私は、初めてセニョールと呼ばれたこ…
バンバンバザール「夏はあきらめた」
(オリジナルリリース:2004.08.25)
いま、このブログの文章を考えているのが2017年の12月29日。真冬の北海道の自室で文章をひねり出している。今回ご紹介するのがウクレレによるカヴァーアルバム。しかもタイトルが「夏はあきらめた」。読者の皆さんから「時期的にチョイスがおかしい!」と…
レミオロメン「ether」
(オリジナルリリース:2005.03.09)
無期限の音楽活動休止。それは人気絶頂のさなかだった。ヴォーカルの藤巻亮太はソロ活動を活発化させているものの、再始動への動きはまだ見ることが出来ない。ヒット曲を生み出すことのジレンマに陥ったか、メンバーの個人活動が忙しくなってしまったか、もしやこのまま解散か…
佐々木幸男「コヨーテとUFO」
(オリジナルリリース:2014.04.14)
2回ほど、ツアーでライヴを観に行っただろうか。とにかく、スリムな方だった。約40年前のデビュー当時と体形がほぼ変わっていない…なんて真偽を確かめようもない噂が出るのも頷けた。さすがにヴォーカルはデビュー当時の音源からはハスキーに変わっていたが、それはウ…
Birthday Suit「CLOSET」
(オリジナルリリース:1993.07.14)
少し前の記事にも書いた記憶があるが、2016年10月にBirthday Suitの再始動ライヴが東京で行われた。しかも、フルバンドでの開催。びっくりした。とにかく、びっくりした。
彼らを初めて知ったのは、北海道の深夜ラジオ番組だった。…
PSY・S「EMOTIONAL ENGINE」
(オリジナルリリース:1994.12.12)
ふと思ったことがある。音楽シーンでは、とてつもない人たちが集まってバンドないしユニットを結成し、素晴らしい作品またはヒット曲をリリースする。しかし、バンドないしユニットの多くは活動を続けるうちに、諸々の事情により楽曲制作が困難となる…
ウルフルズ「ONE MIND」
(オリジナルリリース:2014.05.21)
時は2014年の初頭。無期限の活動休止を宣言していたウルフルズが約4年半ぶりに活動を再開するというアナウンスを耳にした。それと一緒にリリースされた配信限定シングル「どうでもよすぎ」を聴いた途端に、全身鳥肌が立った。そして、当時住んでいた町で見たウルウル…
metro trip「月とドライブ」・「月とドライブ+5 ~metro trip 10th anniversary~」
(オリジナルリリース:2006.01.11・2009.02.25)
人知れず、ひっそりと活動休止になっていた音楽ユニット。競争と淘汰の激しい音楽シーンでは決して珍しい存在や現象ではないのかもしれない。しかし、そ…
佐木伸誘「Love the Life」
(オリジナルリリース:2013.02.25)
2013年、長いこと待たれていたアルバムがリリースされた。ファンは一気に歓喜した。遡ること2000年代初頭、「出す」とアナウンスされてなかなかリリースされなかった渇望のアルバムが発売されたからだ。途中、ユニットやバンド活動を挟んだためか、実に2…
綿内克幸「MELLOW YELLOW」
(オリジナルリリース:1994.10.21)
彼の名前を知ったのは、本屋でよく立ち読みしていた今は無き音楽雑誌だった。雑誌が2~3日遅れて入荷する、しかもメジャーな雑誌しか店頭で売っていないような田舎で学生生活を送っていた私は雑誌で知ったわずかな情報を元にレコードショップに通いつめて彼のC…
ヒックスヴィル「サンセット・ブルヴァード」
(オリジナルリリース:1997.09.01)
2014年、こんなネットニュースを見て驚いた。ヒックスヴィルが15年ぶりにニューアルバムをリリースしたとのこと。確かにここ近年再びライヴ活動を活発化させている…なんて話をツイッターで見知ってはいたが、驚いた。メンバー全員、アーティストのバッ…
畠山美由紀「歌で逢いましょう」
(オリジナルリリース:2014.09.03)
彼女の存在を知ったのは、中澤信栄(現:中沢ノブヨシ)のシングルとアン・サリーのライヴアルバムだった。どちらもゲストヴォーカルでの参加だったが、メインに寄り添うよう、優しく芯の強い存在感を示すものだった。それから少し経ったある日のこと、今回紹介する「歌で…
Sound Schedule「Biotope」
(オリジナルリリース:2005.03.02)
2006年の秋ごろ、非常に残念なニュースが耳に入ってきた。「Sound Schedule、解散」。CDをリリースするごとにライヴの動員数やメディアの露出が増え、DVDもリリースして勢いに乗っていた、と思っていた矢先の出来事だった。その報…
MAGICAL CHAIN CLUB BAND「MAGICAL CHAIN CLUB BAND」
(オリジナルリリース:2012.10.25)
以前住んでいた街で、ツートップのリクオ・ウルフルケイスケ両氏のソロライヴを幾度となく観に行ったことがある。それぞれピアノ・エレキギターの弾き語りというシンプルながらロックンロール…
キノコホテル「マリアンヌの憂鬱」
(オリジナルリリース:2010.2.3)
ビックリする女性バンドが登場した。新しい情報に疎い僕は3rdアルバムがリリースされるまで存在を知らなかった。ラジオでへヴィーローテーションとなった、ポップでキュートでどこか懐かしげな「白い部屋」を聴いて虜になってしまった。とにかく異質で独特な存在感を示す…
斎藤誠「Number 9」
(オリジナルリリース:1998.6.20)
思わぬところで名前を知られるようになった、という人がいる。今回紹介する「Number 9」の斎藤誠もその一人であろう。まず、サザンオールスターズのサポートギタリストとして。次に、桑田佳祐の休養の間のラジオ番組の代打DJとして。しかし、それ以前にソロアーテ…
小玉和文「QUIET REGGAE」(オリジナルリリース:1992.10.21)
2011年10月21日、突如こだま和文の2枚アルバムが再発された。1枚は2005年にリリースされた「IN THE STUDIO」。そしてもう1枚が今回紹介するソロファーストアルバム「QUIET REGGAE」だ。どうやら、こだま和文音楽活動30周…
古内東子「10stories」
(オリジナルリリース:2002.2.4)
きっかけはフジテレビの昼ドラマだった。内容はもう憶えていないが、ドラマの主題歌が古内東子の「この手のひら」だった。大ヒットしたアルバム「恋」を聴いて離れてしまった私であったが、この曲を聴いて熱がぶり返した。そこで、彼女の曲をまた聴いてみたくなり、購入し…
Perfume「GAME」
(オリジナルリリース:2008.4.16)
今や世界の人である。ローカルアイドルから出発して、アジア圏でワールドツアーを成功させたアイドルユニット、いやアイドルでという名前で呼ぶにはふさわしくないか。シングルやアルバム、DVDなどでキュートな魅力を振りまいているアーティストPerfumeの2n…